色々な箇所に設置するデッドニング

フロアマットやワッシャーでは風切り音などは防げない

ところで上述のワッシャーやフロアマットという方法の場合は、車の下から聞こえてくる音には、確かに有効な事もあるのです。周波数が上手くマッチすれば、有効なロードノイズ対策になる事はあります。
しかし、それはあくまでも「下」側から来る音に効果を発揮してくれるのです。たとえサスペンションにワッシャーを取り付けたところで、風切り音まで防げる訳ではありません。車のエンジン音も同様です。

色々な箇所に設置するデッドニング

ところでデッドニングは、様々な場所に施工する事になります。代表的な施工場所は、やはり車の扉です。再度ドアの中に吸音材を仕込んで、音を吸収する事になります。
扉の部分を解体してみると分かりますが、内部にはビニールが設置されているのです。そのビニールを一旦剥がして、デッドニングの吸音材を設置する事になります。
そもそもビニールは、遮音性はそれほど優れていません。それをデッドニングに差し替える事により、外からのロードノイズも聞こえづらくなるのです。
車の扉だけではありません。天井部分にロードノイズの吸音材を設置するケースも、よくあります。車の扉に設置してみても効果がなかったものの、天井なら騒音が聞こえなくなったというケースも多いです。
具体的にどこにデッドニングの材料を貼り付けるかは、音の状況次第です。人によっては、複数箇所にデッドニングの施工を行っている事もあります。色々な箇所からのロードノイズが気になる時は、複数の場所に設置してみると良いでしょう。